苦手な人

 

この歳になっても苦手な人をとても敬遠してしまう。

それでいいのかとも思うのだが、少し情けなくなる。

 

苦手な人はどこまでも自分のやりたい事を今日も語ってきた。

我々と会うためにやって来るのだが、自分のことをまくし立てる。

勝手に決めてゴメンねと一度は言っていたが、数日後にはまた自分のやりたい話。

 

客人なんだから、全面的に協力するのが大人なんだろう。

 

でも、こっちの都合もあるとダラダラと愚痴が止まず。

毎回彼女が来るたび同じような思いで心が沈む。

 

 

never give up

 

また、ヨガの先生からとても素敵な話を聞いた。

 

彼女自身が12年〜13年かかってやっと出来るようになったポーズが

あったという事実。そのポーズはでんぐり返しを伸身で行う動き。

 

私はそのポーズを先生の半分ぐらいの年月でマスター出来た。

 

ヨガを長年やっていると気づくのだが、

人により出来るポーズと出来ないポーズが当たり前のようにあるのだ。

個性のように本当に違う。だからヨガには全くもって優劣はない。

 

また、先生は子供の頃出来なかったことが、

70歳近くなって出来るようになったのは、この上なく痛快だと笑っていた。

多分子供の頃、でんぐり返しが出来なかったんだろう。

 

普通の人なら12年以上も出来ないことは諦めている。

でも、私のヨガの先生は諦めなかった。そして自分のものにした。すごいことだ。

 

そう言えば、フィギュアスケートの宇野くんもトリプルアクセル

出来るようになるのに5年かかったという話がある。

 

続けることは何事にも変えられない努力のコツなんだろう。

 

動き多々

 

愛犬のガン誤診断で心がジェットコースターに乗ったかのように急降下からの急上昇。

その後、両親の来訪。なんだか今年は身辺の動きが激しいような気がする。

 

その前は夫が突然イタリアに仕事で2週間ほど出かけるということも。

車の買い替えで、車種選びも始まっている。

 

この先は、念願の広島へ観光、ゴールデンウィーク後半は帰省し友達との交流。

5月末には福岡での槇原敬之のコンサートも予定されてる。

 

昨今の気象のように、アップダウンの高低差が大きく、激しい天候のように

私を取り巻く出来事もめまぐるしく流れていく。

 

事故や健康にくれぐれも気をつけていこう!

禁止公園

 

週末、ある海浜公園に犬の散歩に出かけた。

 

犬がおしっこをした途端、大音量で「犬はリードを短く持ち、糞の処理も怠りなく」

とスピーカから流れて来た。どこかで見てるのかと思うほどのタイミングで。

 

歩道脇には5メートルおきぐらいに禁止事項の看板が美しい芝生に突き刺さっている。

 

橋を渡り小さな人工島に渡ろうとすると、渡りきった真正面に大きな看板。

またもや公園内での禁止事項の大看板。視線を逸らす暇もなく目に入る。

 

ビーチパークなのに入水禁止?

 

海に向かって素敵な石のなだらかな階段があるのに、

明らかに後から建てられた柵で入れなくなっている。

釣り禁止。

 

禁止をこんなに連呼され、美しい景観を看板や柵で台無しにしている。

もう、ここには行かないと思う。

 

 

a way with words

 

KPBSというアメリカの公共放送のラジオをよく聞くのだが、

ある番組に遭遇して思い出した。

 

現地の日曜日の昼過ぎに放送されている"a way with words"というプログラム。

聴衆者が言葉に関する質問を投稿し、専門家がそれに答えるというもの。

日本の「こども電話相談室」みたいな形式。

 

私が生涯で初めて憧れた教師がこの番組を勧めていた。

「あなたたちも電話しなさい!英語が下手でもそんなの構わない!」と

いつも叱咤激励してくれた女教師。

 

あの頃、60歳ぐらいだったので、もう70歳を越えただろう。

赤いセーターとスリムなパンツスタイル。

教壇に腰掛け、毎日熱く生きた英語を教えてくれた。

 

彼女の口癖が"use your brain"。日本人は分からないとすぐに下を向き、

辞書をひく。そんな時、彼女が叫ぶ。

 

本当に自立した人だった。

 

きっと、今でも海に面した古い家に住み、毎日を楽しんでいるんだろう。

夢みる子ちゃん

 

15年以上も前にアメリカで出会った女の子が東大生になっているという。

ご両親が医者という家庭の子供だからと、納得してしまうのは

間違いではないと思うのだが。

 

その頃は彼女はまだ幼稚園生。

最初に出会った時は、かわいらしい想像の世界の中を英語で

跳ね回る夢子ちゃんだった。

 

我が家に来た時は、夫が撮りためた面白映像にハマってしまい

コロコロと笑いが止まらなくなっていた。

 

とてもいつも明るく笑う子だった。

きっと、今でも想像力豊かな、明るい女学生であろう。

 

この日本を輝かせてくれるような役割を担ってもらいたいなと

知らないおばさん(覚えているはずがない)が思ってる。

 

オリンピックに棲む魔物

 

宮原知子さんがとても好きなのだが、

朝の情報番組で紹介されていた、素敵なエピソードにまた心が惹かれた。

 

彼女の高校卒業時の卒論(そんなことやるのか)の題材が

「オリンピックに棲む魔物についての研究」だったそう。

 

私もとても興味がある。

どんな内容なのかとても読んでみたい。

 

そうだよね、魔物いるかもしれない。

かわいらしいけど、フィールドワークもしたらしいし、

学問として真面目に研究したに違いない。

 

真面目。好きだ。

 

 

犬の結末

 

散歩でたまに会うお爺さんが引っ越しするので、犬が飼えなくなる。

保健所に連れて行くとさらりと漏らした。

 

保健所に相談するように説得したのだが、ダメだったようだ。

役所の保護犬のサイトにその爺さんの犬が載っていた。

ここから20キロぐらい離れた場所で放置された模様。

 

夫はその保護犬の写真を見て似ているようだが、痩せすぎていると言う。

それを聞き、きっと飲まず食わずに彷徨って保護されたのではと、さらに涙が出た。

 

自分でどうすることも出来ない自分が歯がゆい。

 

 

 

 

 

 

恥を知れ

 

米国フロリダの高校で、また銃により命が奪われた。

 

子供達が立ち上がり、銃規制への抗議集会が行われたが、

そこでの女学生のスピーチの一節がダイレクト過ぎて心を掴まれた。

 

大統領がライフル協会から得ている献金の金額を

失われた学生の数で割り、若者の命をその程度の価値しかないと思うのか、

「恥を知れ、大統領」と叫んだ。

 

特に若者の側に銃がある環境というのは、異常としか思えない。

 

 

 

田舎町のラーメン屋

 

少しラーメンで有名な田舎町の、所謂ネット評価のよい店に行ってみた。

 

L字カウンターで10席未満の狭い店内。

滑舌のいい、声が明るく柔らかいお兄さんが迎えてくれた。

店内を見回すと地元のオッチャンばかりが、ラーメンを静かにジッーと待っている。

 

厨房の隅にお爺さんが。

お爺さんに向かってお兄さんが的確にひとつひとつ丁寧に柔和に指示を出して、

動いてもらっている。

 

察するにお父様のようで、少し痴呆があるのか、病後なのか

そんな様相に見えた。

 

しかし、すばらしいコンビネーション。無駄のない仕事が出来ている。

さらに、醸し出す雰囲気が暖かく、極上な店を作り上げている。

 

そんなお二人の作るラーメンは最高に美味しく。

だいたいラーメンを食べた後は喉が乾くのだが、まったくその現象がなかった。

代わりに早めにお腹が空いた。消化のよい食べ物を食べたんだろう。

 

とても素敵な時間を過ごすことが出来て、幸せだった。