ブランドバック

 

数十年前に大枚を叩いて買ったブランドバックを売ることにした。

 

バックの写真を撮り、説明書きをして最後のボタンを押したわずか数分後に売れた。

瞬殺だ。

 

あまりにも早いので怪しい取引ではないかと疑った。

しかし、購入者とのやり取りを始めると

大学に通い始めた娘さんのためにお母様が購入を決めてくれたようだった。

 

ずっと、ブランドバックをなぜ買ったのだろうと

なんだか自分を恥ずかしく感じていたのだが、

 

この顔の見えないやり取りで、大学1年生の清々しい女性が

このバックを持ちキャンパスを闊歩しているのを想像したら、

なんだかとても嬉しくなった。

 

そして、懐かしい想いも抱いた。

 

 

万引き家族

 

いい映画だったなぁ。

この家族の切ない温かさは堪りません。

 

皆んなが弱い立場で心が荒んでいるにも関わらず、

お互いを大切に思う気持ちに私の心は打たれた。

 

本当は家族でもない万引きする集まりなのに。

 

考えさせられる映画というのはこのようなものなんだろう。

家族とは何なんだろう?

道徳倫理や社会保障とは何だろう?

人を思いやる気持ちはどこから生まれるのだろう?

 

本当に素敵な映画だった。

 

車選び

 

今日も車のディーラへ。

もはや日本車のメーカーは全て行き尽くし、外国車まで広げて探している。

 

技術的にはきっと日本が一番なのかもしれないが、

それでも納得がいかない。

 

外車に乗った時、海外にいるような未知な世界を楽しめた。

ドアを閉めた時の重い感覚。

車内にいる時の安定性。

日本車では感じなかったもので、とても新鮮だった。

 

色もデザインも日本人に合わせて持って来ているが、

それでもまだ珍しいデザインや質感に嬉しくなる。

 

アメリカにいる時、車に関して一番驚いたことは、ぶつけて駐車すること。

狭い縦列駐車は当てて停める。これが決まり。

ちょっと傷がついてギャーギャー騒ぐ日本人とは性質が全く違う。

 

きっと車に求めるものも違うんだろう。

 

車選び

 

12年も乗った車の買い替えを考えていて、ディーラー巡りを毎週している。

 

今の車。

よく走ってくれました。

色んなところに行ってくれました。

大きな故障もなく事故もなく、本当によく働いてくれました。

とてもいい車で大好きでした。

 

次車もそうであって欲しいが、今や日本のメーカーの車作りを少し残念に思っている。

それはそれは燃費の良い、安全重視の、環境に優しい、

経済的な車揃いなんですが、トキメキが感じられる車が少なくなったなーと思う。

 

色一つとっても、日本人は白とシルバーだけあればいいみたいな感覚を

もう捨てて欲しい。メタリックではなくマットな色があってもいいじゃないか。

 

デザインも誰もが喜ぶ無難なものが多い。

 

どうなるのかな?次の車。人生最後の車かもしれない。

私の車歴はキラキラと輝く大好きな車で締めくくりたいな。

 

 

 

 

スポーツとは

 

スポーツの世界でさえ、汚い強い力が弱いものを潰して行く。

弱い者は自分の心を押し殺し、その汚い力に従うしかない。

きっと、先には明るい世界があると信じて。

 

大泣きしていたという。どんな思いを抱いたのだろう?

悔しかった、そうあって欲しい。

 

そして、若い彼が不純な世界から抜け出し、

本当に明るいスポーツの道を切り開いて欲しいと

ひとりのスポーツファンとして心を込めて思う。

 

 

アメリカ人青年

 

夫の仕事の関係で、丸一日アメリカ人青年と一緒に過ごした。

とてもアメリカ人らしからぬ子で、今でも不思議な気持ちである。

 

とても気を使うし、礼儀正しくデリケートな青年というのが第一印象。

 

全くもって自己主張をしない、アルコールは飲まない、スポーツもしない。

彼曰くインディアナ州の何もない町に住み、家族みんながいるので

自分もそこに何となくいなくてはいけないようなニュアンスの話をしてくれた。

 

無知で自分というものがないように見える反面、

地に足がついている言動をするのが彼の魅力。

 

アメリカ人の銃規制の問題や肥満については皮肉を込めて問題視していたし、

最後にプレゼントしてくた手作りのナッツのスナックは

アメリカらしからぬ繊細な味がした。(アメリカ人なのに味覚がデリケート)

また、dream catcher(先住民族の飾り物)は技巧的な素晴らしい贈り物だった。

 

スピリチュアルなものも感じた。

神様の話は一言も口に出さなかったが、きっと敬虔な宗教観を持っているのだろう。

あの落ち着きと冷静さ、物腰の柔らかさは何かを一途に信じていると思う。

 

不思議な子だった。

 

ゴミ置場

 

東京の実家は今やごみ収集は自宅前になっている。一軒一軒収集してくれるのだ。

最初聞いた時はとても驚いた。そこまで出来るんだと。

 ゴミ置場の管理が出来ないという理由からのよう。カラスや猫らが荒らすので。

 

逆にここでは、毎週2回の掃除当番がある。転々としてきて初めてだった。

だいたい4ヶ月に一回当番が回ってくる。

 

その他にも側溝、公園の掃除やらビン、プラスティックの資源回収やらで

週末に出ていかなければならないことが多い。

 

回覧板も月に2回も回ってくる。

 

本音は面倒くさいだ。週末の朝はゆっくり寝ていたいのに、

8時集合だと早く起きなければならないから。

 

このような手間暇かけた自治会のシステムはこの先続けることが可能なんだろうか?

この住宅団地の世代は70代が大半なような気がする。

野球少年

 

イガグリ頭の野球少年が英語の勉強に悪戦苦闘している。

イライラし、脳みそで考えてないと思われる場面もしばしば。

多分、落ち着いて冷静になれば何でもない問題もあるだろうに。

 

自宅に帰って来て、思い出したことがある。

勉強が始まってしばらくして、

お父さんが定年まで単身赴任になるかもしれないと話してくれた。

 

心配でイライラしてるのかもしれないな?

頑張れ中学一年生!心の中で大応援してるよ。

自分がそこにいるかの如く

 

仙台にいる頃の犬友の映像を見ていた。

毎日上げられる犬ブログの記事にはたまに映像もある。

 

可愛い黒柴の女の子がテニスボールを追いかけて、口で捉えて、戻ってくる。

そんな普通の犬の戯れだが、その犬の走っている場所が特定出来る。

 

私も愛犬を連れて散歩していたところ。

 

もう雑草がこんなに生い茂っているんだと、私がその場にいるようにワープする。

まるで今その場に佇んでいるかの如く。

 

 

 

南北首脳会議

 

南北首脳会議をテレビ越しにかたずを飲んで見ていたのだが、

あの時の言葉をまた思い出した。

 

アメリカに住んでいる時にクラスメイトの韓国人が北朝鮮との関係を、

我々は同胞であるのでとても残念なことと強調していた。

その時は、立場が違うとこんなにも違う思いを北朝鮮に抱くのかと

疑念混じりの感じ方をしたような記憶がある。

 

両トップの顔はまさに古い友人と再会し、語り合える喜びに

満ち溢れているように見えたことに驚愕した。

特に金正恩氏のあのような表情は信じ難く、

今までの北朝鮮から流れて来る映像が嘘であって欲しいと願ってしまう。

本当に何十人もの命を粛清した男なのか?

 

和やかな政治ショーは大成功に終わったと皮肉を込めて言うべきなのか?

我々日本はこのような融和ムードを信じていいものなのか?

予想をはるかに越えた展開に混乱している私だった。