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アッコちゃん

 

矢野顕子のライブを見に行った。

そもそも夫が崇拝するミュージシャンのひとりで、私はお供で聴き始めた。

もうステージは何回も見たし、どれだけ彼女の曲を聞かされたことか?

 

実を言うと、彼女の声があまり好きではない。

私は圧倒的に声がいいシンガーが好きで、正統派の歌のうまい人が好きだ。

もう彼女のライブは行かなくてもいいかなと思っていたが、

今回は三味線プレーヤの上妻さんとのセッションということで

興味が湧き上がった。

 

やるなアッコちゃん。

本人に言ったらご丁寧に一拭きで払拭されるだろう、きっと。

でも、彼女が60代であることが私には驚愕なのだ。

 

今回、一番心をぐっと捕まえられたことは、

歳をじっくり重ねると人間どんどん自由になって行くのだろうか?

今回の彼女の歌とピアノは塗り絵ならはみ出しまくって違う絵図を描いて、

舞い戻ってきた絵筆のよう。前回見たパフォーマンスよりもさらに自由。

さらに、腹が据わって力強く、深海のように重厚でありながら

どこまでも飛んでいく。