走る
30歳のころ独りになって、力強く生きようと走っていた。
息が上がったときは負けるもんかと自分を鼓舞していた。
暖かい灯がともる邸宅を横目に走れば、もう一度いつか家庭を持つという信念があった。
40を過ぎたことからなんとなく不調が波のように訪れ、
40代後半のある時期は心が病み、体も続いて萎えてしまった。
環境が変わり新しいことに順応できずに苦しんだ昨年。
辛い時期が続いていたな。
そして、50を過ぎてまた体が走りを欲しがっているよう。自信もついたんだろう。
もちろん走ってみれば、体が思うように動かない。
上り坂は歩いた方が早いし、足の負担も少なく体によいとおもうほど。
ただ、続けることのみ。