年の瀬の装い
948ヘクトパスカルまで下がった低気圧が猛威を奮った日に
やっと電飾を取り付けた。雪が舞う中の作業だった。
震災の年もあえて自粛しなかったのは、
我が家のベランダを見上げて、子供が「キラキラだっ」って喜んでくれたり、
疲れて帰宅するお父さんが「もう少しで家だっ」とホッとくれたり、
好きな人のことを思い出したりして、心が暖かくなりますように、と願うから。
でも、ノーベル賞受賞のこの大発明が無かったら、
きっとこんなこと出来なかったと思うと、さらにありがたく感じるLED。
クリスマスは日本人のお祝いではないと屁理屈を言う私も、
寒い季節に「一年お疲れさま」という意味を込めて玄関も赤くする。
生木の方は山帰来(さんきらい)。
お隣のおじいちゃんと娘さんは敬虔なクリスチャンのようだ。
きっと静かに静かにこのクリスマスを正しくお祝いするのだろう。
3年越しのシクラメンもこの冬の嵐でバランバランに
なってしまったが、今が出番と花盛り。
帰省の準備で、両親やふる里を想う。
年賀状を書きながら、長らく会っていない友人を想う。
日本人にとっても素敵な日々。