子供の頃、本を読まない子だった。

母が見かねて私が3〜4年生の頃、私を学校の読書サークルに入れた。

 

私は本を読んでいるといつの間にか他の事の空想を始める子供だった。

だから本の内容は頭に入らなかった。

よーく覚えている。

 

その読書サークルでの一場面が鮮明に目に焼き付いている。

その日の課題図書は題名は忘れたが、とても夏らしい装丁で動物の名前が入っていた。

みんなが輪になって机を並べている。

内容をよく把握出来なくて参加している私は、とても気まずい思いだった。

自分の発言の番が回ってくるのを緊張して待っていた。

 

忘れられない光景。

 

今は本を読む。集中出来ない時もあるがそれでも読む。