羊と鋼の森

 

宮下奈都さん著の「羊と鋼の森」の映画化。

本屋大賞を受賞したということでよく覚えていた。

 

小説の一字一句がゆっくりと物語を語っていただろうところが、

とても映画では早足で、どこかすっぽりと抜けているんではと

思ってしまうところもあった。

 

しかし、とても上品な映画だった。

 

繊細な青年が苦しみながら成長していく姿はとても爽やかであった。

主人公が田舎から世界を目指す過程、兄弟間の微妙な関係性、

上司たちの本来の姿などの背景も素敵に仕上がっていた。