アメリカ人青年
夫の仕事の関係で、丸一日アメリカ人青年と一緒に過ごした。
とてもアメリカ人らしからぬ子で、今でも不思議な気持ちである。
とても気を使うし、礼儀正しくデリケートな青年というのが第一印象。
全くもって自己主張をしない、アルコールは飲まない、スポーツもしない。
彼曰くインディアナ州の何もない町に住み、家族みんながいるので
自分もそこに何となくいなくてはいけないようなニュアンスの話をしてくれた。
無知で自分というものがないように見える反面、
地に足がついている言動をするのが彼の魅力。
アメリカ人の銃規制の問題や肥満については皮肉を込めて問題視していたし、
最後にプレゼントしてくた手作りのナッツのスナックは
アメリカらしからぬ繊細な味がした。(アメリカ人なのに味覚がデリケート)
また、dream catcher(先住民族の飾り物)は技巧的な素晴らしい贈り物だった。
スピリチュアルなものも感じた。
神様の話は一言も口に出さなかったが、きっと敬虔な宗教観を持っているのだろう。
あの落ち着きと冷静さ、物腰の柔らかさは何かを一途に信じていると思う。
不思議な子だった。