a way with words

 

KPBSというアメリカの公共放送のラジオをよく聞くのだが、

ある番組に遭遇して思い出した。

 

現地の日曜日の昼過ぎに放送されている"a way with words"というプログラム。

聴衆者が言葉に関する質問を投稿し、専門家がそれに答えるというもの。

日本の「こども電話相談室」みたいな形式。

 

私が生涯で初めて憧れた教師がこの番組を勧めていた。

「あなたたちも電話しなさい!英語が下手でもそんなの構わない!」と

いつも叱咤激励してくれた女教師。

 

あの頃、60歳ぐらいだったので、もう70歳を越えただろう。

赤いセーターとスリムなパンツスタイル。

教壇に腰掛け、毎日熱く生きた英語を教えてくれた。

 

彼女の口癖が"use your brain"。日本人は分からないとすぐに下を向き、

辞書をひく。そんな時、彼女が叫ぶ。

 

本当に自立した人だった。

 

きっと、今でも海に面した古い家に住み、毎日を楽しんでいるんだろう。