いまどきのローラー滑り台

 

ゴールデンウィーク初日、ちょっと風は強かったが晴れると

天に昇ってしまったかと思うほどの美しい時。

 

犬を連れて遊びに行くのが、週末の恒例。

いつものように行き当たりばったりのドライブをし、良さげなところで散歩。

 

梅園を発見し、この時期なら誰もいないことを見込んで

犬を自由にさせる。里山にいまどきの児童公園があった。

 

いまどきの滑り台はローラー式だ。

ローラーの上に座るとおもしろいぐらい滑って下ってくれる。

お尻も痛くないし、大人でもはしゃいでしまう。

 

そんな滑り台にちょっとはしゃいで乗り込む。

愛犬が「僕も行く〜」と言わんばかりについて来た。しばらくして気がつく。

ローラーに四つ足で、私との一定の間隔を保持しながら後ろから滑ってくる。

 

それはそれは面白い光景で、腹をかかえて笑った。

久しぶりに顔面全体の筋肉が動いた。

  

 

目標

 

昨晩、浅田真央さんの引退会見を見ていて感化されたこと。

 

目標。

 

フィギュアを続けて来た理由のひとつが目標をクリアすることだと言っていた。

 

当たり前のことだが、忘れやすいし人生で一番大切かもしれない。

 

今の私から目標がなくなっている。最悪だね。

だから目標、夢、希望は失くさないってことだね。

 

"I Daniel Blake"

 

「わたしは、ダニエルブレイク」

英語題名には動詞がない。

 

私にはその方が、自分という存在を最大にこの世に残すという意味に思える。

 

ダニエルは国から切り捨てられていく。

生活保護、失業保険から繁文縟礼で振り落とされる。

いわゆるお役所仕事、英語ではred tape。

 

繁文縟礼(はんぶんじょくれい)とは、規則が細かすぎ、煩雑な手続きが多く、非常に非能率的な状況を指す。膨大な公文書を束ねて保存するために使われる赤い紐が転じて、レッドテープ英語: red tape)ともいう。 wikiより

 

私の妹が障害者保険を得る時、母はどれだけ嫌な思いをしたことか、思い出した。

しかし反面、「お母さんがんばって書類揃えよう」

と最大限の励ましをくれた役人もいたと言う。

 

映画上にも悪い役人といい役人がいた。

きっと世の中とはその混ざり合いで出来ているのかもしれない。

 

ダニエルが友だちになる非白人の20代であろう女性が登場するが、

ひとり親、子供二人、転居、仕事なしという設定。

彼女が配給所でもらった缶詰をその場で手掴みでむさぼるシーンがあった。

とても私には衝撃的だった。いつまでも心に残すべき場面。 

 

 

 

最近、雨が多い。

せっかく満開を迎えた桜にも花散らしになってしまっている。

九州の雨はスコールのように降るので、桜にも辛い。

 

桜。

私にとっての桜の名所は井之頭公園。湖面すれすれの桜並木は美術品。

 

今、大分での桜は山桜。

ポツンポツンとやまなみに淡いピンクが浮かび上がるのが美観。

 

春。

九州は常緑樹が多く、芽吹きも冬の間から見られるので

春のありがたみがあまりない。

東北の木々は真っ裸になり、長く寒い冬を耐えて耐えて

やっと迎えた新緑の季節は美しすぎて眩しい。

 

いろいろな場所で暮らしているからわかるそれぞれの良さ。

 

長崎

 

先日、2泊3日で長崎県を旅した。

30年ほど前に一度訪れた街だが、全く記憶が欠如していた。

 

盛りだくさんにグツグツと息づく街、長崎。

 

とうの昔、国を閉ざした時に東京ドームの数分の一のエリアだけには

外国人が上陸し外商が行われていた。とても興味深い。

 

その後、開国後は一斉に勇んでやって来たであろう外国人ビジネスマンの

残した住まいは古きよき西洋文化を見せてくれている。

 

山の中腹には百もあろうか石の十字架があの頃のまま海を見つめている。

キリシタンの弾圧を感じざるおえない。

 

原爆。

 

佐世保の街は米軍と自衛隊の気配が一見明るく見える。

彼らのお陰で街が死んでない、活き活きしているから。

 

佐世保市長崎市も湾を丸く囲んだ少しの平地と

切り込んだ山の斜面に住宅が立ち並ぶ。そんな風景が夜には美景を創り出す。

 

美しい街、長崎。

助けるということ

 

今朝、ある方のコラムを読んだ。

 

彼は中東で国連職員の妻を出産時に亡くされた。

それから生まれたての息子さんと二人の生活が突然始まったが、

本当に役立ったのは日本人ではなく外国人の友達のヘルプだったという。

 

彼が海外生活が長く、オープンな性格ということを語っておき、

とにかく育児を助けてくれる人が欲しかったので、フェイスブックで人を募った。

 

日本人は血のつながりでは異様に結びつきが強いが、

友達となると男と女という関係性や他人の家に上がりこむ

ということにとてもナーバスな部分があると思う。

こうゆう時の教育を受けてないので、どう接すべきか自信がないというもあると思う。

 

しかし、助けを求めている人を目の前にした時には、

冠婚葬祭に律儀に出席することが美しいのではない。

 

彼の妻の葬儀に出席するよりも、家に泊まり込み育児を

手伝ってくれた人がいたそうだ。

 

その人は「葬儀に出てもあなたと話す時間もないだろう、だから来た」と。

 

 

 

福島原発

 

先週金曜日の「朝まで生テレビ」の議題は原発であったが、

著名人の議論を聞けば聞くほど、311の廃炉処理や

今ある原発の安全対策に対し悲観的な気持ちになった。

 

いつのまにか原発推進派が牛耳っていく中枢。

日本にもあるべき危機管理を統括する組織があれから6年も経つのに未だにない。

だからか避難計画は自治体まかせだそう。

伊方原発では住民が原発に向かって避難をするしかないという頭悪さ加減。

 

311以前、ドライブ中に福島原発に舞い込んだことがあった。

田舎の山里に突然皇居でも現れたかと思われるほど、完璧に整備された丘の公園があった。

駐車場はゴミひとつ落ちていない、植え込みはさっきカットを終えたかのように揃っている。

 

ツツジだったか両脇に植えられた小道を頂上まで上がると、海と原発が見えた。

その開けた自然には感動したが、原発に関してはなんとも心が感じなかった。

 

ただ思ったのは原発事業は儲かっているんだなということ。

 

 

 

 

悲しい顔

 

これは忘れないうちに書いておかなくちゃと思った出来事である。

 

先日、教え子から「なんで悲しそうな顔してるん?」って聞かれ、

子供の率直な発言にハッとさせられた。

そうなんだ私は悲しそうな顔をしてたんだ。

 

夫からは困るとすぐに眉間にシワが寄ると言われている。

実際、私の眉間のシワは顔の中で一番深く刻まれている。

 

生きていくのに肩に力が入り過ぎ。

もっとリラックスリラックス。

 

Take it easy!

 

 

La La Land

 

ハリウッドのお膝元ロサンゼルスが舞台のミュージカル。

ショービジネスで成功を夢見る若者ふたりのラブロマンス。

 

とても軽やかにシンプルに、でも少し観る者を錯覚させながら

夢見ごごちな気分になっていった。

 

とても爽やかな映画だった。

ちょっと切なく、でも勇気や希望そして笑顔をくれる後味だった。

 

 

田舎に暮らすこと

 

逃げ場のない社会。

選択肢のない世界。

刑務所にいるかのような錯覚を覚えるほどの閉ざされた精神状態だった。

 

辛い気持ちを癒すために、華やかな美しい最先端の場が必要だった。

公私の区別がないということは、休まる時がなかった。

 

私には無理。